【書評】コミュニケーションの教科書 感想・レビュー


この本を選んだ理由は自分のコミュニケーションの仕方が古くはないか、時代に合っているか、自分のコミュニケーション能力は低くはないと思っていることが危機なのではないかと思い、勉強したく思ったからです。
「教科書」というワードがタイトルなので、これなら要点が分かりやすいだろうし、ポイントを掴めて学べるだろうと考えました。
また、伝説の外資のトップと言うことから文化やシチュエーションが多様化している現代に対応出来ると思ったからです。

第1章あいさつ「あいさつは上司からせよ」

先ず初めの章では挨拶の大切さを丁寧に教えてくれてます。
職場での挨拶は潤滑油ではあるし部下から先輩、上司へと言う形にとわられた挨拶の仕方から一歩抜け出し、身分問わず気持ちのいい、相手を愉快にさせる挨拶を積極的に行うことを教えてくれています。
本に書いてあるとおり、義務的におはようございますと挨拶することはあっても、相手を思いやる挨拶は自分は出来ていなかったとここでも気付かされました。
挨拶に対する著者の考えは外資会社の挨拶にまつわる著者の経験から書かれているため、具体的で分かりやすいです。
そして、外資的な挨拶の優しさも女性を視点に書かれていて、女性を褒めて尚且つ公平さを保つ挨拶はモチベーションをアップさせる、おっしゃるとおり公平さが底辺にならなくちゃいけない、そのとおりです。
女性としてこのような些細だけど丁寧な視点は多くの人々に理解、取り入れて実践してほしかったのでその細やかさに嬉しく感じました。

第2章根回し「ボスマネジメントは六分ほめて四分異見」

上司である立場の挨拶から続いて上司を根回しする仕方のアドバイスもあります。
苦手な上司とのコミュニケーションの仕方です。日々のコミュニケーションがなかなか取りにくい上司でも相談を装い、自分の考えやアイデアを述べていく術が書かれています。その答えがノーであった場合の退く際に一言、「自分ではよく考えたつもりでしたがまだまだ考えが足りないと言うことがわかりました」と最後にきちんと感謝の念を伝えていくのはとても実践的で自分の頭のメモに書きました。このような言葉をすらすら言えたら仕事、交渉もスムーズでスマートな人間だと思います。
そして知恵を貸してくださいと相手を敬い言うことも効果的なのもわかりました。
進捗状況を小さくとも報告すること、私もこれは見過ごしていたことなので実行していきたいと思いました。
立ち回りの上手な根回しは結果、味方を多く作り理解者、共感されるものだと知りました。

第3章は会議・ミーティング「ムダ話はムダにならない」

会議で異議申し立て一旦日本のサラ・リーの社長を解任され、半年後には再び日本のサラ・リー社長に呼び戻されそれだけでなく日本人として初めてアメリカそう本社の副社長に任命された新将命氏の会議の話は貴重です。
そして、若手新人の意見を取り入れ自信を持たせた赤塚不二夫、元大統領のジョーク等も読んでいて飽きないし教養として身に付きました。

第4章職場の雰囲気作り 「職場にポジティブな口ぐせを習慣づけよ」

どのようにポジティブな言葉にもっていくか、そして8割聴くと言う姿勢が大切なことからオープンドアではなくアウトオブドアでいる点について学ぶことが多く寛大でいようと言う気持ちになりました。
実は外資の企業ばかりではなく井深大氏や本田宗一郎氏も風通しのよい企業を目指していました。
成長する企業は上司からのコミュニケーションアプローチも積極的なのだと感じました。
そして社員の愛社精神は売上にも繋がります。先ずは心地のよい職場作りは基盤だと思いました。先ずは自分がイキイキと仕事をしていく、著者はそうしてやる気の伝染を起こしたそうです。
職場の雰囲気は自身の行動から変えていく、やる気をもらいました。
自身の行動を変えていくことで職場の人間関係の悩みも薄れていくものです。
この本の中でKKKKMHSFと言う言葉が出てきます。相手を認める行為を行うおまじないと称したものです。
「聴く」「関心を持つ」「関与させる」「決める」「任せる」「ほめる」「叱る」「フィードバックを行う」の頭文字から取られこれら全てが信頼関係を築く基礎となるものです。
そして仕事において人を導くにはスキルだけではなく人格が必要だと説いています。著者は安岡正篤氏、デール・カーネルギーの本を手当たり次第に読み変わったね、といわれたそうです。
変わるにはこれらの本も読んでみようと次回の読書の本もこの本から教わりました。

第5章人脈「相手に波長を合わせる技術を身につけよ」

コミュニケーション能力の基礎が出来ていないと人脈は築けません。人間とは、その人が一生で出会った全ての人の総和であると書かれています。
常に人から学び、常に人から何かを得、人と接するときは丁寧に接していきたいと思いました。

第6章交渉・説得「WIN WINこそが理想」

ここまで読むと難しい仮題だとは思わなくなり、すんなり心に入っていきます。外資企業だけでなく日本企業も経験した著者なので、幅広い視点だと感じます。相手に合わせて自分を変えるのではなくて自分の器を広げること、この言葉は奥深くやはり読書からの知識を推奨しています。読書をして知識の基礎を固めて実践していく、そうすれば失敗を恐れる心も薄らぎ話に幅を持たせられるし様々な角度で物事を見れます。
伝説の外資のトップ、新将命氏は読書で知識を得てそれを外資企業の場で数々生かしてきました。ここ本で教えてくれた大事なこと、耳や目は二つあり、口はひとつです。目で本を読み、人の話をじっくり聞き、きちんと考えてひとつの働きの口で、最小の言葉でスマートに感情を口で伝えていくことが大事だと知りました。