【書評】人を動かす デールカーネギー 感想・レビュー


今回の書評はデール・カーネギーの「人を動かす」です。
普段、自己啓発書やビジネス書を読んでいる方でこの本を知らない人はいないと
いうほどの名著です。実際、人を動かすを置いてない本屋はないのではないでしょうか。

人を動かすは1937年に出版され(60年以上前です!)今でも読み継がれているロングセラー。世界中で1500万部以上を売り上げている、もはや古典のような本ですね。

とはいえ、文字数も多く厚い本なので「とっつきにくいな」「読み切れるかな」
読むのを迷っている方も多いのではないでしょうか?

今日はそんなあなたのために人を動かすの書評を書きました。
あなたの参考になれば幸いです。

名著「人を動かすと」はどんな本? 

この本を簡単にまとめると「人間関係の悩み」や「幸せに生きる方法」
「人を自然に行動したくなる声かけ」が様々な事例をまじえて紹介されています。

アドラー心理学では人間の悩みは全て対人関係の悩みであると言い切っています。
よってこの本は悩みのあるすべての人におすすめできる本です。

本書は大きく5つのテーマに分けて紹介されており、

  • 人を動かす3原則
  • 人に好かれる6原則
  • 人を説得する12原則
  • 人を変える9原則
  • 幸福な家庭を作る7原則

全部で37の原則があります。

ここでは最も大事な人を動かす3原則にしぼって紹介しますね。

原則その1 人を批判したり、非難したり、文句も言わない

まずは一つのエピソードを紹介します。1931年アメリカではある殺人犯が
世間を騒がせていました。
彼の名はクロウリー。免許証を求める警官にたいして何も言わずに乱射するほど凶悪な殺人犯です。

誰がどう見ても彼は極悪な殺人犯ですよね? 

しかし彼自身は自分のことをどう思っていたか。
なんと死刑が執行されるその瞬間になっても自分がなんでこんな目にあわされるんだ、
と悪いことをしたとは本気で思っていませんでした。

この話の大事なポイントは、自分は身を守っただけで悪くないと
罪悪感を全く持っていなかったことです。

このことは犯罪者だからそう思っているわけではありません。
自分は悪くないと思うのは人間の特性だからです。

日常を振り返ってみても、明らかに自分が悪いのに全く非を認めようとしない人っていますよね?

人は非難されると、自分を守るために自分を正当化しようとするからです。
わたしには子どもがいますが、子供を叱ったときに反射的に自分は悪くないと
防御に入り意固地になります。

自分は間違っていない、○○だからぼくは悪くないんだ!と
そのたびに言い方が悪かったなと反省しています。

カーネギーは、批判とはブーメランのように自分に返ってくるもの。
誰かを批判すれば相手は自分を守る気持ちを強め、逆にこちらを批判してくるものだと。

また人と向き合うのであれば、相手を理論の生き物だと考えてはいけない。
私たちは感情の生き物と向き合っているのだと言っています。

わたしと子どものケースでは、子どもが一方的に責められていると
感じさせない言葉かけが必要でした。

原則その2、素直で誠実な評価を贈る

ポイントは自己重要感を与えることです。
人は自分が重要でないと感じるとすべてのモチベーションを失ってしまいます。

人が求めているものは決まっていると言います。
健康と長寿や食べ物、睡眠、お金、また人として生まれたい、
自己の重要感などなど…

このような欲求はたいてい満たすことができるのだが
自己の重要感、人に認められたいという欲望は、人間と動物を分ける大きな違いの一つであり行動原理となる。

私が心に残った事例の一つにこんな話がある。
1日の重労働を終えた男たちの目の前に干し草の山を出してみせる。
男たちは怒って、「お前はどうかしてるぞ」と女に文句を言います。

そこで彼女はこう答えるのです。
「あら、干し草だって気付くなんて思ってなかったわ。
あんたたちのために料理をし続けてかれこれ20年になるけど
干し草じゃないものを出してくれてありがとうなんて言われたことなかったもの」

これを読んで、わたしは妻に感謝を伝えているだろうかと反省しました。
重要感を持たすこと。
この本では重要感という言葉が最も多く出てきます。

原則その3、相手の立場に身を置く

わたしは個人的に実践が一番難しく感じました。

相手の立場を理解する、相手の立場から物事をとらえてみる、相手の欲しがるもの(行為)は何だろうか、どんな価値観を持っているだろうかを考える。
どうすればそれが手に入るかを示してあげる。

こんな事例が紹介されていました。
息子が幼稚園に行きたくないと駄々をこねています。
「お前はなんでわがままなんだ」といつものように叱ってしまいます。

このまま無理やり幼稚園に連れて行っても幼稚園を嫌いになってしまいますね。
そこで父親は息子の立場になって考えてみることにしました。

もし自分が息子なら幼稚園で一番楽しみにすることは何だろう?
フィンガー・ペンティングという遊びを思い出しました。

父親は妻と一緒に楽しそうにフィンガー・ペンティングを始めます。
そうすると、息子が「自分も入れてくれ」と言い出しました。

父親は「だめだめ、まずは幼稚園でフィンガー・ペンティングのやり方を教わってからだよ」

すると次の日の朝、ワクワクした顔で息子がリビングで待っていました。
幼稚園に行きたくてしかたがなかったのです。

このように人を動かすには、自分が欲しい結果ではなく、
まずは相手が乗り気になることを考える必要がありますね。

この本はたくさんのエピソードを紹介しながら、人を動かす原則に説得力を持たしていく
スタイルをとっています。

正直に言って、エピソードによっては外国の風習もあり、古く感じるものもあります。ですがそれを差し引いても読む価値は絶対できると断言できる本です。自分にピンポイントに響く内容も見つかるでしょう。

まとめ

いかがでしたか?今回は人を動かす3原則にしぼって紹介させていただきました。

  1. 人を批判したり、非難したり、文句も言わない
  2. 素直で誠実な評価を贈る
  3. 相手の立場に身を置く

人を動かすの37原則の中でもこの3原則が最も重要で
他の原則に関わっています。

残りの33の原則にも人間関係を円滑にするために大切なことが
書かれています。ぜひ書籍で確認してみてくださいね。

人を動かすは繰り返し読むに値する本です。
あなたの人生を大きく変えてくれる本になるでしょう。