【書評】チーズはどこへ消えた?感想・レビュー


気がついたら、子どもやパートナーとの関係に
取り返しのつかない溝が生じていたり、
気がついたら、自分の優位性を維持できていたスキルが使えなくなっていた…
なんて経験はありませんか?

今回、紹介させていただく書籍は「チーズはどこへ消えた?」です。
この本は世界で累計2800万部も売れていて、日本でも400万部売れているベストセラー本です。

最近、書店で並んでいるのをよく見かけるなあと思っていたら続編が出ているようです。

「チーズはどこへ消えた?」はたった94ページのすぐ読める本です。
あまり本を読まない方にもおすすめです。短いだけに本質的なことをぎゅっと詰めた名著です。私は自分が読んだ後に娘にプレゼントしました。

簡単にあらすじを紹介すると、
迷路の中に住んでいるネズミのスカリーとスニッフの2匹と
小人のヘムとホーの2人。彼らは迷路の中でチーズを探し求め、やがて発見する。

ある日、気がつけばチーズが無くなります。ネズミたち2匹はすぐに新しいチーズを見つけに行動します。いっぽう小人たち2人は、チーズはもう無いにも関わらず、チーズがまた戻ってくると期待し動けません。やがて小人の1人は新しいチーズを求めて迷路に入ることを決断します。

このような流れで4人のキャラクターによる物語は寓話の形ですすみます。
迷路は家庭、会社などに、チーズは家族、お金、健康などに置き換えることができます。
人によって迷路とチーズが何に置き換えられるかはさまざまでしょう。

それぞれのキャラクターの性格には特徴があります。
スカリー(ネズミ)はすぐ行動を起こす
スニッフ(ネズミ)は変化をかぎつけるのが得意
ヘム(小人)は変化を怖がり、現状を認めようとしない
ホー(小人)は変化に対応しようとする

あなたはどのキャラクターに近いでしょうか?

この本には物語の途中でいくつもの教訓が差し込まれています。
著者が最も伝えたいことは、「変化を恐れずに行動せよ」
だと私は思います。

「変化」は常に訪れるもの。小人はチーズがいつまでもあると思い込み、
変化に気づきませんでした。いや、気付こうとしませんでした。
そこに行けばチーズが必ずあると安心し、次に備えた行動ができなくなっています。

一方でネズミたちはチーズの量が徐々に減り、匂いも変わっていることに気づいていた。
だからある日チーズが消えて無くなっても慌てることはなかった。すぐに新しいチーズを求めて行動に起こしました。

変化の予兆は必ずあるといいます。客観的に物事を見つめること。
変化に対応できるように準備を整えておく。

「恐怖」を克服する。恐怖を乗り越えた先に成功がある。
もし恐怖がなかったら、何をするだろう?と自問自答してみましょう。
やりたいこと、やるべきことができるようになる

恐怖を感じているときは自分のやりたいことに挑戦している状態です。
やりたいことがあるのに何かと理由をつけてやらないでいないだろうか
ホーは恐れと向き合います。

人間よりもネズミのほうが先に新しいチーズを手に入れています。
恐れずに果敢に行動しているからではないでしょうか?

小人2人は現状の分析ばかりしていて動き出せないでいました。
やがて小人の1人ホーは新しいチーズを探しに、離れることを決心します。

ホーはヘムにこう言います。
「ヘム、物事は変わることがあるし、決して同じことにはならない。あの頃と同じだよ、ヘム。それが人生だ!人生は進んでいく。僕らも進まなくてはならない」

それでもヘムは動き出せないでいました。
人生は進んでいきます。変わらないものなど一つもありません。

盤石だった徳川政権も幕を下ろす時が来ました。
氷も環境に合わせて水に変化し、蒸発します。
変わらないわけにはいかないのですね。

読んだ後に自分の考えが変わった事

変化を恐れて行動できない自分にとって耳の痛い話だった。
当然のようにそこにあったものが、ある日突然消えてしまう。少しずつどんな所でも変化は起きている。小さな変化に対する感度を高めること、今ある幸せ、家族関係、健康は
当たり前ではないと認識した。

まとめ

わたしはこの記事を書く上で読み返しているとき、
「強いものが生き残るのではなく、生き残ることができるのは変化できる者である」
という言葉を思い出しました。

現状維持を望み、変化を恐れて動けないヘムはまさに自分でした。
考えすぎて行動できないでいる。勇気を出して飛び込んでみたところ、意外とそれは難しくなかったなんてこともありました。

でもいまだに変化することに怖さを感じます。急には変われないかもしれないけど、
まずは動いてみる。停滞すると良くない。川の流れは滞るとよどんでくる。
悩むくらいなら行動すること。まずは行動してみることの重要さを再確認できました。

冒頭で言ったようにこの本は94ページしかなく、1時間程度で読めます。
現状を変えたいと思っているあなたの背中を押してくれる本です。